しろくまちゃんが,お母さんと一緖にホットケ-キを作るお話。1970年の發賣以來ロングセラ-を續ける「こぐまちゃんえほん」シリ-ズのなかでも,特に人氣の1冊。 冷藏庫から卵を取り出して(1個,割れてしまうけれど),牛乳をいれてよくかきまぜる。ふわふわの小麥粉とふくらし粉を加えてまぜたら,さあ,フライパンへ。この後が,この繪本最大の見せ場。ホットケ-キがだんだん燒けていく12の工程が,樂しい擬音とともに見開きペ-ジにずらりと竝んでいる。 「ぽたあん」と白い生地を落して,表面が「ぷつぷつ」してきたら,生地は黃色く色づいている。「しゅっ」「ぺたん」とひっくり返せば,今度はこんがりきつね色。「ふくふく」とふくらんだら,「ぽいっ」とお皿にのせて,できあがり。お友だちを呼んで,なかよく食べたら,お皿洗いも,自分でやろう。 この本を開くたび,きっとホットケ-キを食べたくなる。子どもと一緖に,本を見ながら作ってみたい。0~3才向け。(門倉紫麻)